プラスチックメーカーが語るプラスチックの間違った使い方
働いて2年目になるぴーこが教えるプラスチックの間違った使い方。
知らないうちにやってしまうあれやこれを防いで、あなたのプラスチックを守ります!
絶対にやってはいけないプラスチックの使い方
プラスチックを電子レンジでチンする
プラスチックには電子レンジが使えるものとそうでないものがあります。基本的に電子レンジに使用できるプラスチックには
電子レンジ使用可・耐熱温度が140℃以上の表記がされています。
それ以外のプラスチック製品を電子レンジでチンすると、
割れ・変形の原因になるので絶対にやめてください!
ちなみに、電子レンジ対応のプラスチックから
有害な物質が溶け出すということはありませんので安心してください。
プラスチックの種類について分かりやすく説明している記事があるのでご参考にどうぞ!
プラスチックメーカーが教える、プラスチックは種類が豊富!
電子レンジでチンしてもいい素材
- ポリプロピレン【PP】(耐熱温度140℃以上のもの)
- シリコーン【Si】
電子レンジでチンしてはいけない素材
- ポリプロピレン【PP】(耐熱温度140℃未満のもの)
- ポリスチレン【PS】
- ポリエチレン【PE】
表示をしっかり見て使ってね!
プラスチック容器のみを電子レンジでチンする
空のプラスチックの容器を電子レンジで加熱する、ということは絶対にやめてください。そもそも電子レンジの中に何もいれずに使用することも危険です。
水分を振動させて加熱している電子レンジは
加熱対象がない状態で使用すると壊れてしまうのです。
プラスチックには水分がないので、
電子レンジになにも入れていないのと同じ状況になってしまい
電子レンジの破損へと繋がります。
電子レンジの空焚き
電子レンジに何も入れず、いわゆる空焚き状態とした場合、
内蔵されている電磁波発生装置であるマグネトロンに大きな負担を与えます。
加熱物が入っていない電子レンジは、電子レンジ庫内で電磁波が全反射状態となってしまうため、入力した電力のほぼ全てが熱エネルギーになってしまい、マグネトロン本体に熱による損失が集中します。
マグネトロン本体を構成する部品に全入力電力が集中すれば、多大な熱衝撃を受けることになり、電子部品を痛め、正規の寿命を確保できないばかりか、焼損事故に繋がるおそれがあります。
電子レンジを使って加熱する場合、水分子を含むものを庫内に入れ、
空焚きにならないよう注意が必要です。
引用:電磁調理器・電子レンジの仕組み
電子レンジがこわれたら大変!気をつけてね!
オーブンで加熱する
電子レンジのオーブン機能は電子レンジ対応と表記しているプラスチックには使うことができません。オーブン対応可と記載されたシリコーンなどは
耐熱温度が高いため使用できるものもありますが
ポリプロピレン・ポリスチレン・ポリエチレンは溶けます。
オーブン機能やオーブントースターで使加熱すると溶けてしまうので絶対にやめてください。
直接有害な物質が出ることはありませんが、
こびりついたプラスチックやにおいの掃除はなかなか難しいです。
プラ板は、とけてちぢむことを利用しているんだって~
レモンやみかんなど柑橘類の保存
薬品の保存にも使われるプラスチックは酸やアルカリに強いものが多いです。しかし、スチレン系のプラスチックにレモンの汁などがかかるとその部分が溶けてしまい
ヒビ・割れの原因になります。
また、シール剥がし剤などにも同様の成分が使われていることがあるので
プラスチック商品のシールをはがすためにそういったものを使うと表面がざらつくことがあります。
使用上の注意をよく読んでご使用ください。
出典;http://googirl.jp/img/12/09/1209073top.jpg
あたしはレモンもみかんもすきよ
あなたは間違った使い方はしていませんでしたか?
もし、誰かが間違った使い方をしていたら是非、教えてあげてください。