サナダくん、手術の時
空を見上げながら散歩したくなるものです。
足下への注意が疎かになり、溝にはまってしまうこともあるでしょう。
サナダくんもきっとそんな感じだったんだと思います。
サナダくん手術の時
先日の“サナダくんの出張報告書”の記事にてサナダくんが木っ端微塵!とまではいきませんが、
ケガを負ったことはご存知でしょうか。
そんなサナダくんについに手術の時がやってきました。
サナダくんの症状
まず、どんな状態で帰ってきて、症状はどのようなものか、簡単にご説明します。サナダくんは、ギブスに巻かれた状態で帰ってきました。
主な症状と解決策は以下のようなものです。
- 頭部の一部塗装はがれ ⇒ プラモデルを塗るときに使う絵の具で塗ります
- 頭部と身体をつなぐ部分の骨折 ⇒ 応急処置の状態で大丈夫そうなので見逃し
- くつのかかと足らず ⇒ パテと呼ばれる粘土でかかとをつくります
くつのかかと足らず修復手術
実はみなさまに嘘をついていたことを、この場で謝罪しなければなりません。サナダくんは自立しなかったのです。
今回このような事故が起きた原因もここにあるのではないかと踏んでいます。
では、さっそく修復手術にとりかかりましょう。
修復手術に使う材料
まず、材料の説明から。タミヤエポキシパテ(速硬化タイプ)出典:2パテの種類と使い分け-フィギュアの作り方講座
柔らかく、色もあいまって熱したキャラメルのような印象です。
すこし密度があり、細いシャープな部分の使用に適しています。
硬化後の切削性が高く、少し硬いです。
これを使ってくつのかかとをつくります。
かかと形作り
このパテは少し硬く、形がとても作りにくいのです。ですが、職人COCO氏は見事にやってくれました。
形が完成したら1日放置して乾燥させます。
完全に乾燥したらヤスリをかけて表面を滑らかにします。
かかと色付け
表面が滑らかになったら色をつける作業に入ります。これを3回ほど繰り返して完成です。
サナダくんの復活
待ちに待ったこのときがやってきました。サナダくんの完全復活!
そして念願だった“自立”
満面の笑みです。
お立ち台にも立てるようになりました。
サナダくん、本当によかったね。
やった〜!立てるようになったで〜!
これで来週の九州出張は楽勝やで〜!
ん?九州出張?
おまけ
10月に社内全体会議内で、永年勤続表彰式を行いました。そのときに、こんなものを統括部長にお渡ししました。
オスカー像ならぬ、“サナダー像”です。
金ピカです。
※純金ではありません。3Dプリンターで出力したものです。
この像ですが、なんと!
重心が頭部にあったせいか机が揺れた衝撃で転倒してしまい、
そのときに頭部と身体をつないでいた棒がぽっきりと折れてしまったのです。
サナダくんの手術と同時にこちらも修復作業に入りました。
サナダー像の症状
主な症状はこんな感じです。- 重心の問題 ⇒ 台座部分にボルトを埋め込んで重くする(作業完了済)
- 頭部と身体をつなぐ部分の骨折 ⇒ 本体に穴をあけて、プラスチックの棒を差し込みます
頭部と身体をつなぐ部分の骨折修復作業
折れてしまったものは仕方がないのでなんとかしてくっつけましょう。まず、頭部と身体にルーターを使って穴を開けます。
歯医者さんに虫歯を削られる音がしますが、臆することなくガリガリ削ります。
こんな具合に穴が開くまで削ります。
綺麗に開きました。
両方に穴が開いたらプラスチックの棒を差し込んで
パテで隙間を埋めていきます。
パテが完璧に乾くのを待てば、これで完成です。
まとめ
これでサナダくんの手術&サナダー像の修復作業はおしまいです。サナダくんが自立できるようになったので、
これからは外に出て行く機会がもっと増えると思います。
お楽しみに。